活 動報告
3月14日 家族会
・障害者枠で就職した娘の職場はパワハラが多く、人事に相談し、通っているメンタル
クリニックにも相談した。医者は娘の様子を見て、すぐに診断書を書いてくれた。
それを職場に提出し、部署を異動してもらった。
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精神科の先生に、毎回の診察時にいろいろ話し、信頼関係を作っておくことが大切。
・煙探知機の調査に来た消防署の人と、息子が会話をした。ひきこもってから10年
ぶりに家族以外と話した。しかも、いつものジャージ姿ではなく、きちんと着替えを
していた。少しずつではあるが、前に向かっているようなので、息子に連絡用のスマホ
を持たせたい。
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本人が欲しいと言ったら、それから考えればいい。欲しいと言ってないのに、与える
必要はない。
・1月に初めて精神科にかかることができた。2月は母親が家族相談をした。その時、
医者から、本人の健康診断もできると言われたので、息子に伝えようと思う。
最近は、食器を割っていないし、外出もしたそうである。
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受診の日の帰りに、ドライブ、お茶などに誘ってはどうか。
受診時、何を話せばいいのかわからないようなら、「先生に、ひとつだけ、話すこと
を探そう。困ったこと、好きなこと、桜が咲いたのを見たこと、など、なんでもい
い」と本人に言ってみよう。
・40歳、うつ病の息子は「コロナが怖い」と言い、気持ちの波があるが、やる気は
出てきていて、父と話している。自分と同世代の親類の子の死によって、親が死んだ後
の自分の生活について、考えるようになった。お金についても考えるようになり、
「ニーサ」に興味をもつようにもなった。
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親が死んだら、年金も減る。親は自分の葬式のことを、できるだけ具体的に考えておく
べき。(誰を葬儀に呼ぶのか等、紙に書いておく など)

2月14日 家族会
・息子が、常に家中を消毒しまくっている。母親が帰宅すると「顔以外はすべて消毒しろ」
と言う。母親も息子も、家の中でもずっとマスクをしている。
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いくらコロナ禍といえども、あまりにも度を超すと、生活しにくくなる。
「そこまですると、自分も苦しいのではないか、少しやりすぎな気がする。精神科を
受診したら、苦しさを軽減できるかも。」と言ってみてはどうか。
・母親が、一か月ほど家を空ける状況になりそうである。
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これは、チャンスと捉えるべき。家に、父親と息子二人だけになるので、父親には、
いっさい家事をしないように言っておくとよい。食べるものに困ったら、息子は動かざ
るを得ない。困らせなければいけない。
・母親の実家に、息子がひとりで暮らしている。洗濯、買い物のために、母親を自分の所
へ呼びつけている。母親も、息子に電話をし、必要なものはないかと聞いてしまう。
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息子に呼ばれても行ってはいけない。母親が何もかもやってしまったら、息子は外に出
ない。出なくても困らないから。困らせないといけない。
・昨年10月から、母親が「息子のひきこもり」について、家族相談として、精神科に通
っている。1月半ば、息子の部屋の前に「死にたい」と書かれた紙が落ちていた。最近
は部屋の壁に穴をあけたり、物を壊したりと、ひどい状態だった。この紙は、息子から
の「助けてほしい」というメッセージだと思い、「苦しそうだから病院に行こう」と
誘ったら、行くと言い、診察してもらった。今まで何年も病院にかかることを拒否して
いた息子が、2月の診察も予約した。もし、本人が行けない場合は、母親だけが行くこ
とにしている。
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子どもが病院に行くのを嫌がっても、親が「家族相談」として、診察を受け続けるべき。
この母親も、自分一人で精神科に通いながら、医者に、生育歴、最近の様子を話し、息
子を連れていく機会がないか、見守っていた。そして今回、息子が助けを求めてきた
時に見逃さず、うまく声をかけ、病院につなげることができた。

1月17日 家族会
・名古屋駅近くの、作業所型地域活動支援事業所「ライフアート」の職員の方にお話を
伺った。(「ライフアート」はオレンジの会が行っている「福祉サービス部門」のひ
とつで、名古屋市在住の人に限り利用できます。)
ひきこもっていたが、少しだけ外出したり、誰かと話をしたい、と思うようになった人
におすすめの「居場所」です。主な目的は、生活リズムの整えです。
・息子が、去年の4月から「ライフアート」に通っている。毎日の無料のランチが楽しみ
のようだ。内職も2時間くらいやっている。疲れるとソファで横になっているらしい。
毎日通うところがあるのは、よいことだと思う。
・31歳の息子が、大学卒業後、ひきこもるようになり、毎日不安がっている。
「20代の一番楽しい時期にひきこもらせてしまったのは、私の責任だ」と母親は自分を
責めている。
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母親は自分を責める必要はない。
息子が不安がるのは、よいこと。なんの不安も不満もなく、家の中が快適だったら、外
に出ていこうとは思わない。
・息子に家事すべてを任せて、口出ししないようにしている。息子にお金を渡し、買い物
に行ってもらうが、レシートもお釣りも母親に渡さない。
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レシートもお釣りもきちんと渡してもらうことが大切。息子のお金ではない。
・息子に、自宅でできる仕事を頼んでいるが、3時間くらいでできそうな仕事に5時間
以上かかっている。息子は、自分の納得のいくようにやりたいようだ。
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自分のこだわりは、社会の中では通用しない。最初に、時間に関してきっちり確認する
べき。

12月20日 家族会
・生育歴について
ノートに書きだした後は、パソコンで作成して、何部かコピーしておくとよい。支援者
や社会保険労務士に渡し、当事者のことを理解してもらうのに有効である。
・息子が「断捨離」を始めた。母親が帰宅後、毎日一緒に「断捨離」をしなければなら
ない。
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「断捨離」だけでなく、全ての主導権は、息子を養っている母親が握るべきである。
・母親が医者と面談をし、「往診もできる。」と言ってもらえたが、息子には往診のこと
を言えずにいる。息子は医者に行きたがらない。
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家の中が快適で、外に出なくても全く困らないからではないか。
息子は母親のクレジットカードで買い物をし、その受け取りも母親がしている。
散髪なども母親のほうから「そろそろ切ろうね」と話しかけ、自宅で切っている。
少しずつ、息子が困るように仕向けてはどうか。まずは、宅配の荷物受け取りを本人に
させる、ということから始めよう。

11月14日 家族会
・息子は36歳。息子との関係性に不安があり、母親が精神科を受診したが、医師に
「病的要因はない」と言われた。オレンジの会のことを知り、電話予約し、初めて
来てみた。オレンジの会で、アドバイスをもらえ、安心した。
・精神保健センターで開催されたセミナーに行った。セミナー後に精神科医との個別
相談ができるということだったので、生育歴を持っていった。生育歴があったため、
スムーズに話ができ、また、医師に理解してもらいやすかった。
・息子がキッチンの管理をすべてするようになった。特に「ゴミ分別」について、母親
に厳しく言ってくる。母親は最初は面倒に思っていたが、今は、息子のことを頼もし
く思うようになった。
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この「立場が逆転している状態」は喜ばしいことではない。母親の収入によって、
息子が養われているのだから、気持ちの上では立場の逆転が起きないようにしよう。
息子に「支配される」のはよくない。
・親が亡くなった後の息子が心配である。
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持ち家である、資産がある、という場合は、息子に対して社会的支援ができないので、
親が家について、お金について、考えておく必要がある。
・昔のことを思い出し、息子に謝りたくなった。
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息子から何もいってこない間は母の方から謝る必要はない(いつの何について謝られて
いるのかが息子に理解してもらいにくいから)
もし、息子が「辛かった、悲しかった」と話したら、その時の母の状況をしっかりと
説明した上で「~だったから、その時は気づいてあげられなくてごめんね」と言う
のがよい。

10月18日 家族会
・最近の息子は「車に乗らない」「外食に行かない」ので、完全にひきこもり状態
である。コロナウイルスが怖いようである。
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ひきこもりの子にとって、「コロナウィルス」の情報はなし、または、ニュース
の中での話だけ。ウイルスと共存しながら上手に生活しよう、となってきている
実際の町の様子、皆の行動様式を知らないので、ただ怖がるだけになっている。
「コロナウイルス」の話はしないでおく。
・精神科を予約したが、息子は行かないというので、母親が家族相談という形で
医者に聞き取りをしてもらった。この日から、お手伝いもやらない、テレビも見
ない、ウオーキングもしない、しかし夜は出歩く、となった。
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もし、出かけるのを知られたくないなら、こっそり出かけるはず。親は普通に
声かけをしよう。
・両親ともにぜんそく、息子は難病で、コロナ渦の中、外出が困難で「コロナ疲れ」
になっている。しかも父親は退職したので、父と息子の喧嘩が激しくなった。
喧嘩の後、息子が初めて泣いた。オレンジの会職員の自宅訪問を希望している。
・障害者手帳を持っていると、様々な料金が安くなったり、免除されたりすること
もある。自分の子どもには関係ない、と思い込まずに、手帳取得後の話にも耳を
傾けよう。

9月20日 家族会
今日は、障害年金・障害者手帳取得を希望する家族とともに、取得に必要な
「子どもの成育歴」を作成しました。
就学前・小・中・高・大学、その後は5年くらいのスパンに分けて、子どもの
様子(少し変わっている等、印象に残っているできごと)、その時の親の反応
(言葉・行動)をノートに書きました。
「取得を希望する人」と「話を聞き出す人」がペアになり、語り合いながら
すっかり忘れていた、しかし大切だろうことも思い出しながらの作業でした。
子どもの様子を記録することは、手帳取得のためだけではなく、自分自身の
言動や思考の仕方のふりかえりでもあるのかと思いました。
8月23日 家族会
・息子と二人暮らしをしている。息子には「自分ルール」があり、母親は息子に
色々注意され続け、時間も取られ、非常に疲れている。
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息子の家に母親が「居候」しているわけではなく、「母の家」なので、母親自身の
ための時間はしっかり確保すべき。
・父親(80歳)と二人暮らしをしている。父親はヘルパーをつけることを嫌がる
ので、自分(身体・精神ともに障害者手帳あり)にヘルパーをつけることで、父親
の世話の時間確保ができるのではないかと思っている。
父親が亡くなった後は、自宅・自家用車を売却し、団地に入居することを検討して
いる。それにより、税金面などの公的援助も受けやすくなる。車を手放した後の
交通手段に困らないような場所に住もうと思っている。
・障害者手帳を持っていると、公共の施設が無料なので、行動範囲が広がった。
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手帳取得のメリット


7月19日 家族会
・息子が「どんな些細なことでもいいから、仕事が欲しい。買い物がしたい。」
と言ってきた。自営業だが、息子の部屋の中でできるような仕事がいつもあるわけ
ではない。
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仕事がないときは、夕食作りを含む家事を頼んでみてはどうか。
・「眠れない」「熱中症っぽい」というようなことを言ってくるので、「病院行って
みたら」と言い、なんとか病院につながるようにできたらと思っている。
なるべく会話がつづくようにもしている。

6月21日 家族会
・母が病院に行き、息子について相談。息子の予約を入れたが行かないと言う。
⇒ 母だけでも病院に行き、息子の様子を話すとよい。
・息子は自傷行為を繰り返している。どうすればいい?
⇒ まず「苦しいよね」と共感することが大切。
そのあとで「病院に行って楽になった人もいるよ」と話してはどうだろうか。
病院に行った先に何があるのか、見えるようにするとよい。
・毎晩母の車でドライブしていたが、事故で廃車になり、もう乗らないと宣言。
買い物は母のカードでしている。
⇒ カードが自由に使えると困らない。困らせないといけない。
・食事を息子の部屋の近くまで持っていっている。
⇒ 食べる時間はいつでもいいが、食べる場所は「キッチン」と決めて持っていか
ないようにする。
本人の貯金がほとんどなくなった。
給付金の10万円については本人が言い出すまで様子を見ようと思う。
